当店はまだ電動キックボードが有名になる前から
公道走行可能な原付仕様の車両を開発・販売してきました
その時にはまだ電動キックボードを販売しているのは
全国でもわずか数社くらいしかないような状況で
ウインカーやホーン等も今のように本体給電式のもはなく
電池や充電式のバッテリーで作動させているものばかりでした
そのような車両はウインカーやホーンの内臓電池が切れると
走行中に使えなくなるような状況になったのです
そんな中、電動キックボードの持ち運びやすさと
エコな移動手段に大きな将来性を感じた当社では
普通のバイクのようにウインカーやホーンを
本体のバッテリーから超小型のコンバーターを介する事で
本体給電式にした車両を開発・販売する事にしました
今でこそ、そのような電動キックボードは当たり前ですが
当時はコンバーターやウインカーリレーの搭載スペースなど
小型な電動キックボードでは色々とハードルがあったのです
そのような課題を克服して他社に先駆けて販売を開始した
当社の電装系本体給電式の電動キックボードは大ヒットを
記録しオークションではプレミア価格がつく事もありました
その後は他社も追随し、電動キックボードや電動スクーター
電動モビリティ業界は群雄割拠の戦国時代へと突入しますが
コロナウイルスのパンデミックで大きく需要を伸ばした後
ドル円110円台から一気に160円近い円安の時代が来て
多くの電動キックボード販売業者が閉業していきます
既に電装系本体給電式のタイプが当たり前になってから
当社では防水性能の強化と原付2種仕様をはじめとした
車両のパワーアップや性能アップに力を注ぎました
法律で定められた定格出力600W、1000Wの中で
どれだけパワーを引き出せるかを追求したのです
特に電動キックボードは坂道に弱いという特性があり
その克服の為に電圧を上げたり、モーターの耐久性
ギリギリを狙ったコントロールユニットの出力調整など
様々な事を行う事で坂に強い車両を製作しています
そして上記のような努力がだんだんと実を結び
おかげ様で当社では特に二輪免許持ちのバイク乗り
の方達から非常に高い支持を得られるようになりました
そんな中、免許不要でヘルメット着用は努力義務
最高速を20km/h(歩道では6km/h)に制限された
特定小型原付という新ジャンルが登場します
そしてサステナブルな都市交通のオプションとして
電動キックボードのシェアリングサービスをはじめた
Luupが人気となり大きな支持を得てきます
電動キックボードや電動モビリティの販売業者も
この新しい特定小型原付というジャンルに
こぞって参入していく事になりました
免許とヘルメットが不要という手軽さが
大きなヒットとなる可能性を感じたからでしょう
しかし同時に免許不要で乗られるという事もあり
公道での違反行為や事故が社会問題化してきます
そして電動キックボードに向けられる世論の視線も
段々と厳しいものになっていく事になりました
交通ルールを守らない人が増えてしまったのです
このような事は特定小型原付新設が発表された頃から
当社では当時のTwitter(現X)などでその危険性を指摘し
せめて一定の講習を義務付けるべきなど訴えてきました
電動キックボードの黎明期から開発・販売を続けてきた
当社としてはとにかく利用者の違反や事故多発等により
業界全体のイメージが悪化する事を危惧していたのです
結果として特定小型原付は免許不要、ヘルメット努力義務
というルールのまま施行される事になりました
個人的な推測ですが、これは特にシェアリングサービス普及
の為に何らかの政治的な計らいがあったのではないかと
考えています
運転免許とヘルメットが必要だとシェアリングサービス
にとっては大きな障壁となる為です
ではシェアリングではなく所有する場合はどうでしょうか
この場合は都市部だけではなく交通の流れの速い道路や
地方の荒れた路面での走行など、幅広いシーンでの使用が
想定されます
そうすると必然的によりパワーがあり走行時により安定感
のある高性能な車体が必要になってきます
そういった場合、特定小型原付の性能ではかなり厳しい
場面も出てきてしまうのが実情です
当社ではずっと車両の性能を上げる事に注力してきましたし
また運転免許を持たない方による違反や事故の危険性を
常に警告してきた事もあり、特定小型原付の販売を行わない
という方針で今まできています
おそらく特定小型原付を取り扱っていないという販売店は
全国でも当社くらいではないかと思います
他社のほとんどが積極的に特定小型原付を取り扱っている
現状でこのような判断は非常に度胸の必要な事でした
でも既に免許をお持ちの方にとっては
わざわざ特定小型原付を選択するメリットというのは
実はほとんどないのです
最高速度制限、全ての信号付き交差点で2段階右折が
必要な事、また歩道では6km/hしか出せませんが
これは真っすぐ走行する事も難しいような速度です
坂道でのパワー等も通常の原付版に圧倒的に分があります
特定小型原付を選ぶメリットはヘルメットが努力義務
である為、着用しなくても罰則がない
という事くらいでしょうか
ただ個人的には安全の為にヘルメットはやはり
電動キックボードに必要なものではないかと考えています
普段バイクに乗られている方にはもはやヘルメットは
かぶって当たり前のものですよね。
転倒や事故の経験があるライダーでしたら
その必要性を感じる方は多いのではないかと思います
そんな事から当社では、ターゲットとするお客様を
運転免許所有の方に絞り、またさらにコアな購買層として
2輪免許を所有して原付2種の車両を希望される方を
特に重視したラインナップで販売を続けています
そして電動キックボードでパワーを求めていくと
どうしても車体が重くなってしまう傾向がありますが
たとえ原付2種モデルでも輪行や1人で車に積み込む事が
出来る事に徹底的にこだわっています
やはり気軽に持ち運びできる事が電動キックボードにとって
最大の特徴や売りである為、あまり重くなってしまうと
普通の電動バイクや電動スクーターだけでなくエンジン付きの
バイクともほとんど変わらなくなってしまいます
当店のモデルでは特にT9シリーズとT10PLUSが
運搬用キャリータイヤをオプションで追加する事が出来る為
持ち運びやすい事で定評があります
このようなこだわりは当社が電動キックボードという
乗り物に熱い情熱を持ち続けている事からくるものです
シェアリングサービスを利用される主にライト層の方々により
電動キックボード業界の裾野がこれからも広がっていくと
思いますが、そんな中でより性能の高い車両を求める
本当の電動キックボード好きのファンが本当に欲しいと
思うようなものを製作、ご提供できるように努めて参ります
現時点でもかなり完成度が上がってきていますので
本格的な電動キックボードとして大変おすすめできるものを
取り揃えております
これから将来的に全個体電池が開発され普及すると
電動キックボードはより軽くより長距離を走れるように
進化していくと思われますが、そのような未来には
電動キックボードがより身近で便利なものになるでしょう
合同会社tAMO代表社員 佐藤